
犬の アレルギー、 症状は?か ゆみが 出る 場所と 秋の 原因
最近、体をかく回数が増えた気がする。夜中、足をなめる音で目が覚める。秋になってから、そんな変化に気づくことがあります。
犬のアレルギーは、人と出かたが違います。人が花粉やダニで目をかゆくして鼻水を出すのに対して、犬は皮膚のかゆみで反応することが多いんです。犬もくしゃみはしますが、先に出るのはかゆみのほうです。
この記事では、犬のアレルギーがどこにどう出るのかを整理して、秋に増える2つの原因、家でできること、病院に行く目安までをお伝えします。
🐾 アレルギーは 皮膚に 出やすい
犬がアレルギーを起こすもとは、人とよく似ています。木の花粉、草の花粉、雑草、カビ、そしてハウスダストのダニ。海外の動物病院グループの獣医師たちは、これらは人では目のうるみや鼻水を起こすけれど、犬では反応のしかたが違って、皮膚の炎症として出ることが多いと説明しています。
もちろん、犬だってくしゃみをします。ただ、獣医師向けの医学書が犬のアトピー性皮膚炎の特徴的な症状としてあげるのは、くしゃみでも鼻水でもなくかゆみです。出やすいのは足・顔・耳・前足の内側・わきの下・お腹で、体じゅうをかくこともあります。

もうひとつ。アレルギーのもとになるたんぱく質は、鼻から吸い込んだときだけでなく、皮膚から入ったときにも反応の引き金になります。空気だけの問題ではなく、体についたものの問題でもある。4章の「家でできること」は、ここにつながっています。
始まる時期は、生後6か月から3歳ごろが多いとされています。医学書と米国の大学の獣医学部の説明が、そろってこの範囲をあげています。子犬のころから「よくかく子だなあ」と思っていたことが、あとから振り返るとサインだった、ということもあります。

🔍 かゆがり方を 見てみる
犬のかゆみは、後ろ足でかく姿だけに出るわけではありません。大学の獣医学部は、アトピーの犬の反応として、ひじの後ろをかく、足をなめたり噛んだりする、顔をこすりつける、おしりを床にこすって進むをあげています。どれも「かゆい」と言っているのに、かいているようには見えない動きです。

見るところ / 気づきたいこと
- 足先の色
- なめ続けたところは、唾液で赤茶色に染まります。白っぽい毛の子ではとくに目立ちます
- 耳
- 頭をよく振る、耳をかく、においがする。アトピーの犬は皮膚や耳の感染をくり返すことが多いとされています
- 目
- 目をしょぼしょぼさせる、前足やソファでこする、涙が増える、白目が赤い。アトピーの犬は目にも一緒に症状が出ていることが多いと報告されていて、しかも飼い主が見落としやすいサインだとされています
- いつから
- 季節で強くなる子と、一年じゅう続く子がいます。かき始めた時期をカレンダーに書いておくと、来年の同じころに見返せます
- 夜の様子
- 寝入ったあとにかき始める、寝ている場所を何度も変える。眠れていないかどうかは、つらさの目安になります
医学書は、犬のアトピー性皮膚炎の症状の出かたを「季節性のもの」「一年じゅうのもの」「一年じゅうあって季節で悪くなるもの」の3つに分けています。つまり「秋だけ」とはかぎりませんし、「一年じゅうかゆいから季節は関係ない」ともかぎりません。いつ、どこを、どのくらいかいていたか。この記録が、あとで獣医師に伝える材料になります。

🍂 秋に 増える 2つの 原因
秋になってかゆみが強くなる子がいます。この季節に増えるものが、2つあるからです。
① 草の花粉は、犬のすぐそばで飛んでいる
秋の花粉といえば、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ。東京都の資料では、この3つの花の時期はいずれも8〜10月ごろで、生えているのは道ばた、河原、空き地、堤防です。環境省のマニュアルも、キク科のブタクサやヨモギとカナムグラは夏の終わりから秋にかけて飛散するとしています。散歩道のわきに、ふつうにある草です。
ここからが、犬にとって大事なところです。東京都の説明によると、スギやヒノキの花粉は飛ぶ距離がとても長いのに対して、夏から秋の草の花粉は飛ぶ距離が短く、その植物が生えている周辺でしか飛びません。人にとっては「近づかなければ避けられる花粉」ということです。
けれど犬は、その草のすぐ横を歩きます。鼻先を地面に近づけて、においをかぎながら進み、草むらに体ごと入っていくこともあります。同じ道を一緒に歩いていても、人と犬では花粉との距離がまるで違う、ということになります。

② 夏に増えたダニが、秋に細かくなる
もうひとつがハウスダストのダニです。東京都健康安全研究センターの資料に、こうあります。ダニは、梅雨時から夏にかけて繁殖し、秋に入るとその死骸や抜け殻、フンが室内に多く蓄積します。アレルギーとの関わりが強いとされているのは、フンから出るものと、ダニの体から出るものの2つ。つまり夏に増えた分が細かくなって、秋の部屋にたまっていく、という時間差があります。
家で多いのはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニで、大きさは0.3〜0.6mm、成虫の寿命は2か月ほど。育ちやすいのは温度25℃前後、湿度75%前後です。夏の室内は、ちょうどその条件に近づきます。
東京都が一般家庭10軒を調べたところ、9軒で、アレルギーを起こすおそれがあるとされる量を超えてダニのフン由来のアレルゲンが見つかりました。そのうち6軒は、その5倍(ぜんそくの発作を誘発するおそれがあるとされる量)も超えています。人の基準での話ですが、ふつうの家にそれだけたまっている、ということです。多かった順は、寝具、カーペットと畳、フローリング。——犬が一日の多くを過ごすのは、まさにこの順番の上のほうです。人は寝るときだけ寝具にいますが、犬はベッドやソファやカーペットの上で昼寝もします。
花粉もダニも、犬のアトピー性皮膚炎の代表的なアレルゲンとしてあげられているものです。ただし「かゆみ=アレルギー」ではありません。ノミ、細菌や酵母の増えすぎ、ほかの皮膚の病気でも、犬はかゆがります。ここで書いているのは「秋に増えるもの」であって、原因を決めるのは診察です。
🏠 家で できる こと
医学書は、アレルゲンを避けることについて正直に書いています。避けられるのが理想だけれど、完全に避けるのは難しい(不可能に近い)。ですから家でできるのは、ゼロにすることではなく、浴びる量を減らすことです。そのうえで、減らせるところを6つにまとめました。
やること / ポイント
- 散歩の道と時間を少し変える
- 秋の草の花粉は生えている周りだけで飛ぶので、草むらに入る遊びを控えるだけでも量が変わります。花粉は昼前後と夕方に多く飛ぶとされているので、時間をずらすのもひとつです
- 帰ったら、体と足を落とす
- 環境省のマニュアルは、ウールの衣類は花粉が付きやすく、屋内に持ち込みやすいとしています。犬の体は服のように脱げません。ブラシと、かたく絞ったタオルで、足の指の間まで拭いてあげてください
- 洗うことには意味がある
- 医学書は、洗うことでアレルゲンの量を減らせて、アレルゲンを避ける方法としてはいちばん効果的なことが多いとしています。ただし回数は獣医師と決めてください。洗いすぎは別の問題(乾燥)を呼びます
- 服を着せるなら、帰ってから脱がせる
- アレルギーのもとは皮膚からも入るので、布が一枚あれば、体に直接つく分は減らせます。大事なのは帰ったら脱がせて、こまめに洗うこと。着せたままだと、服のほうが花粉を家に運びます。素材は綿か化繊を選んでください
- 床と寝床に手をかける
- 東京都は、床の掃除機がけを少なくとも3日に1回、1㎡あたり20秒以上、先に拭き掃除をしてからとすすめています。犬のベッドとカバーも、こまめに洗ってよく乾かしてあげてください
- 換気と湿度
- 窓を開ける幅を10cmほどにしてレースのカーテンをすると、入ってくる花粉はおよそ4分の1になるとされています。ダニが育ちやすいのは湿度75%前後なので、湿度を上げすぎないことも意味があります
洗い方そのもの(人用のシャンプーを使わない、すすぎ残さない、生乾きにしない)は、シャンプーの頻度の記事にまとめています。


ノミ予防は、秋もそのまま続ける
医学書には、かゆみが急に悪くなったときはまずノミ予防の状況を見直す、とあります。ノミによるかゆみはアレルギーのかゆみとよく似ていて、家で見分けられるものではありません。涼しくなったからやめる、ではなく、かかりつけの獣医師の指示どおりに続けてください。
サプリメントは、今日のかゆみには向かない
皮膚にいいとされる必須脂肪酸は、効果が出るまでに2か月かかることがあり、急なかゆみを抑える役には立たないと書かれています。長い目で皮膚を整えるものと、今つらいかゆみを止めるものは別だ、ということです。今かゆがっているなら、サプリを足すより先に病院で相談してください。
🍚 食べ物の せいかも?
かゆみが続くと、フードを疑いたくなります。食物アレルギーのサインは、皮膚・足・耳のかゆみか、嘔吐や下痢などの消化器の不調とされています。——つまり皮膚のかゆみだけを見ても、環境のアレルギーと区別がつきません。
出かた
- 環境のもの(花粉・ダニなど)
- かゆみ。足・顔・耳・わき・お腹
- 食べ物のもの
- かゆみ。皮膚・足・耳。嘔吐や下痢をともなうことがあります
もとになるもの
- 環境のもの(花粉・ダニなど)
- 樹木の花粉、草の花粉、雑草、カビ、チリダニなど
- 食べ物のもの
- 乳製品・牛肉・鶏肉・卵・大豆・小麦グルテンなどのたんぱく質
確かめ方
- 環境のもの(花粉・ダニなど)
- 診察で、ほかの原因を順に除いていきます
- 食べ物のもの
- 8〜12週間、決められた食事だけで過ごす試験をします
いちばん確かな調べ方は、8〜12週間、低アレルギーの食事だけを続ける除去食試験だとされています。家でフードを何度か替えてみる、というやり方では、同じようには確かめられません。おやつも含めて食べるものが動いているあいだは、何が起きているのか分からなくなってしまうからです。試すなら、獣医師と一緒に、期間を決めて。
表に並べたものは、どれもふだんのフードによく入っている材料です。だからこそ、その子に合わないものがどれなのかは、食べるものをいったん絞ってみないと見えてきません。
🩺 受診の 目安と、 検査の こと
次のどれかがあるときは、季節のせいと決めずに相談してください。
- 眠れないほどかいている、夜中に何度も起きる
- 皮膚が赤い、においがする、べたつく
- 耳をくり返しかゆがる、頭をよく振る
- 足先が赤茶色に染まってきた、毛が薄くなってきた
- 目をしょぼしょぼさせる、こすりつける(目は傷や乾燥など原因がいろいろあるので、様子を見ずに診てもらってください)
- かゆみが何週間も続いている
アトピーの犬は、細菌や酵母による皮膚と耳の感染をあわせて起こしやすく、それがさらに症状を悪くします。かゆみを我慢させている間に、別の問題が積み上がってしまう、ということです。
知っておくと気持ちが楽になるのが、診断のしかたです。犬のアトピー性皮膚炎にはこれひとつで決まる検査がありません。年齢や犬種、症状、経過を見ながら、ほかのかゆい病気をひとつずつ除いていって、残ったものとして診断されます。医学書もはっきり「検査で決めるものではない」と書いています。
では、よく聞くアレルギー検査(血液検査)は何なのか。大学の獣医学部の説明では、これはアレルゲンに対する抗体を調べるもので、診断のためではなく、減感作療法に使うアレルゲンを選ぶためのものと位置づけられています。「検査を受けたのに原因が分からなかった」と感じるとしたら、検査がそもそもそういう役目だからです。
時間はかかることが多いのですが、その子に合う付き合い方を、獣医師と一緒に探していくことはできます。かゆみは我慢させるものではない、というところから始めてあげてください。
💬 よく ある 質問
自己判断では飲ませないでください。人の市販の鼻炎薬やアレルギー薬は、抗ヒスタミン成分に、鼻づまりをとる成分や解熱鎮痛成分が一緒に配合されているものが多くあります。そのうちプソイドエフェドリンなどは、犬では興奮、多動、心拍数の増加、血圧の上昇、ふるえなどを起こすことが知られています。かゆみを抑える薬は、その子に合うものを動物病院で出してもらってください。
「これひとつで決まる」という検査はありません。犬のアトピー性皮膚炎は、症状や経過を見ながら、ほかのかゆい病気をひとつずつ除いていって診断されるもので、検査で決めるものではないとされています。よく行われる血液検査は、アレルゲンに対する抗体を調べて、減感作療法に使うアレルゲンを選ぶためのものです。検査が無意味ということではなく、役目が「診断」ではなく「治療の材料選び」なのだと思っておくと、結果の受け取り方が変わります。
症状が出はじめるのは、生後6か月から3歳ごろが多いとされています。獣医師向けの医学書と、米国の大学の獣医学部の説明が、そろってこの範囲をあげています。若いころから「よくかく子」だと思っていたことが、あとから振り返るとアレルギーの最初のサインだった、ということもあります。
室内にもアレルゲンがあるからです。東京都が一般家庭10軒を調べた調査では、9軒からダニのフン由来のアレルゲンが見つかっていて、量が多かったのは寝具、次いでカーペットと畳でした。犬が昼寝をする場所です。花粉のほうも、窓の開け閉めや、散歩で体についたものと一緒に家に入ります。外に出ないから安心とはいかないぶん、寝床まわりの手入れが意味を持ちます。
📌 まとめ
- 人は目と鼻に、犬は皮膚に出やすい。くしゃみがないからアレルギーではない、とは言えません
- かゆみのサインは、かく姿だけではありません。足をなめる・顔をこすりつける・頭を振る・おしりを床にこするも同じ合図です
- 秋に増えるのは草の花粉と夏に増えたダニのかけらの2つ。草の花粉は生えている周りだけで飛ぶので、犬のほうが人より近くにいます
- 家でできるのはゼロにすることではなく浴びる量を減らすこと。散歩の道と時間、帰ってからの拭き取り、床と寝床、湿度です
- 食べ物かどうかは、8〜12週間の除去食試験でしか確かめられません。家でフードを替え続けても分かりません
- 眠れないほどのかゆみは受診のサインです。アレルギー検査は診断ではなく、治療の材料を選ぶためのものです
かゆみは、その子が今つらいと伝えている声です。秋の空気のせいかもしれないし、寝床のホコリのせいかもしれない。原因が分かれば、減らしていける部分が必ずあります。まずは、どこをどんなふうにかいているかを見てあげるところから始めてみてください。
📚 出典・ 参考
この記事は一般的な情報をまとめたもので、獣医師の診断・治療に代わるものではありません。かゆみが続くとき、皮膚の赤みやにおいがあるときは、かかりつけの動物病院に相談してください。
- VCA Animal Hospitals「Atopic Dermatitis (Atopy) in Dogs」(Courtney Barnes, Malcolm Weir, Catherine Barnette, Ernest Ward 獣医師)——アトピー性皮膚炎は、かゆみと炎症のある皮膚が特徴のよくある病気。犬は人と同じアレルゲン(樹木の花粉、草の花粉、雑草、カビ、チリダニ)に反応することが多いが、これらが人では目のうるみと鼻水を起こすのに対し、犬は反応のしかたが違い、皮膚の炎症として出ることが多い。皮膚や耳の感染をくり返す経過をたどりやすく、なめ続けたところは唾液で赤茶色に染まる。かゆみは季節性のこともそうでないこともある
- Merck Veterinary Manual「Atopic Dermatitis in Dogs」(2026年5月全面改訂)——かゆみが犬のアトピー性皮膚炎の特徴的な症状で、足・顔・耳・前足の屈側・わきの下・腹部が最も多く侵される。発症年齢はおおむね生後6か月から3歳。症状は季節性のもの、通年のもの、通年で季節に悪化するものがある。病変の多くは自分でかいた傷と二次感染によるもので、二次病変として脱毛・赤み・鱗屑・かさぶた・皮膚の肥厚などが出る。アレルゲンはたんぱく質で、吸い込んだとき、または皮膚・気道・消化管から吸収されたときにアレルゲン特異的IgEの産生を促す。診断は難しく、シグナルメント・症状・経過と、ほかのかゆい皮膚病の除外にもとづくもので、検査で決めるものではない。洗うことはアレルゲンの量を減らすことができ、アレルゲン回避を実行する方法としていちばん効果的なことが多い。ただしアレルゲンを完全に避けることは難しい(不可能に近い)。黄色ブドウ球菌やマラセチアによる皮膚と耳の二次感染はよく起こり、症状を悪化させる。必須脂肪酸は効果が出るまでに2か月かかることがあり、急性の悪化を抑える役には立たない。急性の悪化では、まず現在のノミ予防の状況を見直す
- Cornell University College of Veterinary Medicine, Riney Canine Health Center「Atopic dermatitis (atopy)」——代表的なアレルゲンは各種の花粉とカビ、チリダニ、フケなど。かゆみに季節性があるのは40〜75%で、通年に進むこともある。犬はひじの後ろをかき、足をなめたり噛んだり、顔をこすりつけたり、おしりを床にこすって進む。はじめは皮膚が正常に見えても、かいたりなめたりするうちに脱毛が出ることがあり、なめた場所の毛は唾液で茶色くなる。症状が出はじめるのは生後6か月から3歳が典型。アトピーに特異的な検査はなく、複数の基準から推定で診断する。血液検査はアレルゲンに対するIgE抗体を調べるもので、減感作療法に使う
- Delgado, Gomes, Gil, Lourenço「Diagnostic approach and grading scheme for canine allergic conjunctivitis」BMC Veterinary Research(2023)——同じ研究グループの先行報告では、アトピー性皮膚炎の犬のうちおよそ60%に、アレルギー性結膜炎が一緒に起きていた。この研究では94%の症例が結膜炎と皮膚炎の両方の症状を示した。多い順に結膜の浮腫(84%)、結膜の充血(83%)、目のかゆみ(79%)、流涙(69%)、漿液性から粘液膿性の目やに(62%)、角膜炎(15%)。目を細める、まぶしがる、目をかゆがるといったサインは、飼い主に見落とされることがある
- VCA Animal Hospitals「Food Allergies in Dogs」(Ryan Llera, Catherine Barnette, Ernest Ward 獣医師)——犬の食物アレルギーのサインは、たいてい皮膚・足・耳のかゆみか、嘔吐や下痢などの消化器の不調。いちばん確かな診断方法は、低アレルギーの食事を8〜12週間続ける除去食試験。多い食物アレルゲンはたんぱく質で、とくに乳製品・牛肉・鶏肉・鶏卵・大豆・小麦グルテン由来のもの
- Merck Veterinary Manual「Toxicoses in Animals From Human Cold and Allergy Medications」(2025年6月更新)——市販の風邪薬・鼻炎薬・アレルギー薬では、抗ヒスタミン薬がほかの成分(充血をとる成分、アセトアミノフェンやNSAIDsなどの鎮痛成分)と一緒に配合されていることが多い。プソイドエフェドリンやエフェドリンの過量では、興奮、多動、瞳孔散大、心拍数の増加、血圧上昇、不整脈、不安、ふるえ、高体温などが起こる
- 環境省「花粉症環境保健マニュアル」——ブタクサやヨモギなどのキク科とカナムグラは夏の終わりから秋にかけて飛散する。一般的に花粉は昼前後と夕方に多く飛散する。ウール製の衣類は木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすい。窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをすることで屋内への流入花粉をおよそ4分の1に減らすことができる
- 東京都保健医療局「東京都アレルギー情報navi. 花粉の種類と説明」——スギやヒノキの花粉は飛散距離が非常に長いのに対し、夏から秋に飛散して花粉症の主原因となる草木花粉は、飛散距離が短く、その植物がはえている周辺でのみ飛散するのが特徴。ブタクサ・ヨモギ・カナムグラの花期はいずれも8〜10月ごろで、道ばた、河原、市街地、堤防、荒れ地などに生える
- 東京都健康安全研究センター「くらしの健康」第47号(令和元年9月)——ダニは梅雨時から夏にかけて繁殖し、秋に入るとその死骸や抜け殻、フンが室内に多く蓄積する。一般家庭ではコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが多く、体長は0.3〜0.6mm、成虫の寿命は2か月程度。育ちやすいのは温度25℃前後、湿度75%前後。平成28年に都が一般家庭10軒を調べたところ、10軒中9軒でホコリ1gあたり2µg以上のフン由来アレルゲン(Der 1)が検出され、うち6軒は10µg以上だった。WHOは、ホコリ1g中のDer 1量が2µg(ダニ数100匹相当)以上でダニアレルギー発症の危険性があり、10µg(500匹相当)以上でぜん息発作を誘発する危険性があるとしている。フローリングの床と比べてカーペット/畳の方が高く、寝具で最も高い値を示した。床の掃除機がけはできるだけ毎日、少なくとも3日に1回は1㎡あたり20秒以上かけて行い、掃除機がけの前に拭き掃除をしてほこりの巻き上げを減らす


