健康
キッチンの木の床に並んで、こちらを見上げる2頭の黒いラブラドール。右の子は口のまわりが白くなっている
Dog Years健康コラム

犬の年齢、人間でいうと何歳?シニアは何歳から?早見表で解説

Osanpo編集部公開 2026.10.02
★ 保存版読了 8分

お誕生日が来ると、この子はいま人間でいうと何歳くらいなんだろう、と気になりませんか。ついこのあいだまで子犬だったのに、と思い出しながら、その子のいまを知りたくなりますよね。

人間の年齢に換算すると、小型犬・中型犬は1歳で15歳、2歳で24歳にあたり、そのあとは1年に4歳ずつ進みます。大型犬は2歳で19歳にあたり、そのあとは1年に7歳ずつ進みます。

この記事では、環境省がまとめている早見表(2章)、サイトによって数字が違う理由、シニアは何歳からか、シニアが近づいたらしてあげたいことを、順番にお伝えします。

🔢 「1年で7歳」⁠ではありません

「犬の1年は人の7年」という言い方をよく聞きますが、実際には、犬は1年に7歳ずつ年をとるわけではありません。最初の1〜2年で一気に大人になり、そのあとの進み方は、体の大きさによって変わります。

最初が速いのは、子犬がたった1年ほどで大人の体になるからです。人が20年近くかけて進む道のりを、犬は数年で進みます。

赤い首輪をつけて横を向いている、ゴールデンレトリバーの子犬
子犬の体は、1年ほどで大人に近づきます

だから、1歳の犬を「人の7歳」と考えると、実際よりずっと幼く見積もってしまいます。1歳の犬の体は、もう大人の入り口に立っています。

📋 犬の年齢を人間に換算する早見表(小型犬・⁠中型犬/大型犬)

環境省が飼い主向けにまとめた、ペットフードのガイドラインに載っている早見表です。小型犬・中型犬と、大型犬とで分かれています。

1歳

小型犬・中型犬
15歳
大型犬
12歳

2歳

小型犬・中型犬
24歳
大型犬
19歳

3歳

小型犬・中型犬
28歳
大型犬
26歳

4歳

小型犬・中型犬
32歳
大型犬
33歳

5歳

小型犬・中型犬
36歳
大型犬
40歳

6歳

小型犬・中型犬
40歳
大型犬
47歳

7歳

小型犬・中型犬
44歳
大型犬
54歳

8歳

小型犬・中型犬
48歳
大型犬
61歳

9歳

小型犬・中型犬
52歳
大型犬
68歳

10歳

小型犬・中型犬
56歳
大型犬
75歳

11歳

小型犬・中型犬
60歳
大型犬
82歳

12歳

小型犬・中型犬
64歳
大型犬
89歳

13歳

小型犬・中型犬
68歳
大型犬
96歳

14歳

小型犬・中型犬
72歳
大型犬
103歳

15歳

小型犬・中型犬
76歳
大型犬
110歳

16歳

小型犬・中型犬
80歳
大型犬
110歳より上

17歳

小型犬・中型犬
84歳
大型犬
110歳より上

18歳

小型犬・中型犬
88歳
大型犬
110歳より上

19歳

小型犬・中型犬
92歳
大型犬
110歳より上

20歳

小型犬・中型犬
96歳
大型犬
110歳より上

大型犬は、はじめは小型犬・中型犬よりゆっくりですが、2歳を過ぎると1年に7歳ずつと速く進み、4歳で小型犬・中型犬の数字を追いこします(33歳と32歳)。

トイ・プードルやチワワ、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬など、日本でよく飼われている犬の多くは、「小型犬・中型犬」の数字で見るとよいでしょう。ただし、どれもおおよその目安で、犬種などによっても変わってきます。体の大きさによる違いは、4章でもくわしく見ていきます。

計算で出すなら、小型犬・中型犬は「24+(年齢−2)×4」、大型犬は「12+(年齢−1)×7」で、表と同じ数字になります。たとえば8歳なら、小型犬・中型犬は24+6×4=48歳、大型犬は12+7×7=61歳です。

環境省の表にない年齢(4歳・6歳など)と16歳から先は、この計算で埋めた参考の値です。大型犬は15歳で人の110歳にあたるので、その先は「110歳より上」としました。大型犬で16歳を迎える子は、人でいえば110歳をこえる、とても長生きの子です。

🧬 換算の数字がサイトで違うのはなぜ?

犬の年齢を調べると、同じ2歳でも「24歳」と書くサイトと「42歳」と書くサイトがあって、迷いますよね。これは、どれかが間違っているというより、計算のしかたがそれぞれ違うからです。

環境省の早見表(2章)

2歳
24歳
7歳
44歳

アメリカの獣医師会の早見表

2歳
24歳
7歳
47歳

DNAの研究(2020年)

2歳
42歳
7歳
62歳
  • 環境省の早見表は、2章の表の「小型犬・中型犬」の数字です。国内のサイトでよく見る計算式(2章)も、同じ数字になります
  • アメリカの獣医師会の早見表は、体重10〜23kgほどの中型犬をもとにした表です
  • DNAの研究は、ラブラドール・レトリーバー104頭で、年齢とともに変わるDNAの目印を人と比べたものです

2020年のDNAの研究では、犬の年のとり方は、最初にとても速く進み、だんだんゆるやかになるカーブを描くことがわかりました。生後8週ごろの子犬は人の生後9か月ごろにあたり、どちらも乳歯が生えてくる時期です。ただ、研究したのはラブラドールだけで、研究者自身も、ほかの犬種では、別の式になるかもしれないと書いています。

つまり、「人間でいうと何歳」は、どの方法で出してもおおよその目安です。獣医師向けにまとめられた、犬のライフステージの指針でも、人の年齢に置きかえようとするより、年齢と体の特徴でライフステージを決めることをすすめています。獣医師が見ているのは、「何歳相当か」よりも「いまどの時期にいるか」のほうなんです。

🐾 犬のシニアは何歳から?小型犬・大型犬の目安

シニアに入る年齢は、体の大きさで変わります。大きい犬種ほど、早くシニアに入ります。獣医師の団体の目安では、体重ごとのシニアの入り口は次のとおりです。

体の大きさ / シニアに入る目安

小型犬(9kgくらいまで)
8〜11歳
中型犬(9〜23kgくらい)
8〜10歳
大型犬(23〜41kgくらい)
8〜9歳
超大型犬(41kgより大きい)
6〜7歳

シニアが「何歳から」と一つに決まっていないのは、体の大きさによって、その時期の来かたが違うからです。獣医師向けの指針では、シニアまでの犬の年齢を、次の4つのステージに分けています。

ステージ / いつごろ

子犬
生まれてから、急な成長が落ち着く生後6〜9か月ごろまでです
若い成犬
体と心がすっかり大人になるまでで、多くの犬で3〜4歳ごろまでです
成犬
そこから、シニアに入るまでです
シニア
始まる年齢は、体の大きさによって違います(上の表)
日なたのクッションに伏せて、こちらを見ている、口のまわりの白い小型犬
口のまわりの白い毛は、年齢を重ねたしるしのひとつです

「7歳からシニア」とひとまとめに言われることもありますが、小さい子なら、まだしばらく成犬のままの子も多いはずです。反対に、超大型犬は、7歳になる前からシニアの準備を始めておくと安心です。

!

年齢だけでなく、その子の様子も、シニアかどうかを決める手がかりです。同じ8歳でも、まだまだ若々しい子もいれば、少しずつ変化が見えてくる子もいます。目安の年齢に近づいたら、かかりつけの獣医師に「年齢に合わせて、何か変えたほうがいいことはありますか」と聞いてみてください。

8歳の源の場合

我が家のボストンテリア・源(げん)は8歳です。2章の早見表でいうと、人の48歳くらいです。最近、白い毛が増えてきて、寝ている時間も長くなりました。耳も、少し遠くなってきた気がします。それでも、ボールなどのおもちゃで遊ぶのは相変わらず大好きで、毎日元気に動き回っています。

グレーのソファの上で、目を閉じて横になって眠るボストンテリアの源
寝ている時間が、前より長くなりました

シニア世代に入った自覚はあったので、先日、動物病院の先生に「フードをシニア用に変えたほうがいいですか」と相談してみました。返ってきたのは、「これだけ元気で運動量もある子なら、まだ早いです」という答えでした。この年齢でシニア用に切り替えて、太りすぎてしまう子も結構いるそうです。シニア用のフードの中には、カロリーが高めのものもあるから、とのことでした。

気になって、国内の主なメーカー4社の公式サイトで、同じシリーズの成犬用とシニア用のカロリーを比べてみました(ドライフード・100gあたり)。

A社

成犬用
370kcal
シニア用
364kcal

B社

成犬用
377kcal
シニア用
382kcal

C社

成犬用
約399kcal
シニア用
約379kcal

D社

成犬用
約355kcal
シニア用
約350kcal

差は大きくても5%ほどで、先生の言うとおり、シニア用のほうが高いものもありました。「シニア用ならカロリーが控えめ」とは、かぎらないんです。カロリーを抑えたいときは、体重ケア用などの別のシリーズになります。

先生が見ていたのも、8歳という年齢より、源の元気さと運動量のほうでした。年齢の目安を過ぎたからと切り替えるのではなく、フードを変えるときは、その子の様子を知っているかかりつけの獣医師に相談してみてください。

🩺 健診の間隔が変わる理由

年齢を重ねてシニアに近づくと、まず変わるのが健康診断の間隔です。時期ごとにすすめられている間隔は、次のとおりです。

白い診察室の台の上に、バンダナを巻いて座っているフレンチブルドッグ
シニアになったら、健診は少なくとも半年に1回です

時期 / 健康診断の目安

若い成犬
半年〜1年に1回です
成犬
半年〜1年に1回です。血液検査などの基本の検査は、年に1回受けます
シニア
少なくとも半年に1回です。基本の検査も一緒に受けます

シニアは半年に1回、と聞くと多く感じるかもしれません。でも、2章の早見表を思い出してみると分かりやすいです。成犬になってからの犬は、小型犬・中型犬でも1年に4歳ずつ年をとります。つまり、犬の半年は、人の2年ほどにあたります。1年に7歳ずつ進む大型犬なら、3年半ほどです。

人が2年ぶりに健康診断を受けたら、そのあいだにいろいろ変わっていてもおかしくありません。成犬とシニアの時期の健診は、元気そうに見える子の病気を早く見つけて、早く手を打つためのものです。

そして、年をとることは、病気ではありません。ただ、いつもと様子が違うときは、年のせいと決めつけず、かかりつけの動物病院に相談してください。

🏠 シニアの入り口で家でできること

シニアになると、動く力・目・耳・頭の働きが、少しずつゆっくりになっていきます。家の中を安全にするために、次のような工夫がすすめられています。

変化 / 家でできること

足腰
床や階段にすべり止めを敷きます。階段を上り下りしなくても過ごせるよう、ふだんの動線を見直します(肉球のケアも参考に)
頭の働き
頭の働きがゆっくりになった子は、歩いているうちに、ものにぶつかることがあります。ぶつかりそうなものは、床から片づけておきます
耳
近づいてくる車の音に気づきにくくなることがあります。散歩では車の多い道で、いつもより気をつけてください
耳(家の中で)
人や、ほかのペットが近づく音が聞こえず、急に触られて驚くと、思わずかんでしまうことがあります。声をかけたり、視界に入ったりしてから触れてあげてください
カーペットを敷いた室内の階段の上で、段にあごを乗せて伏せている犬
階段にすべり止めを敷くのも、できることのひとつです

どれも、シニアになってから一度にそろえなくて大丈夫です。4章の目安の年齢が近づいたら、まずすべり止めをひとつ敷くところから始めてみると安心です。

年齢を数えることは、その子を見ること

「人間でいうと何歳」を調べたくなるのは、その子のいまを知りたいからだと思います。早見表の数字は目安ですが、目安があると、「そろそろ健診の間隔を変えようかな」「床にすべり止めを敷こうかな」と、次にしてあげることが見えてきます。誕生日を迎えるたびに、早見表と一緒に、その子の様子も見てあげましょう。その日の写真を残しておくと、変化にも気づきやすくなります(うちの子を可愛く撮るコツ)。

💬 よくある質問

Q小型犬と大型犬で、年のとり方は違いますか?

違います。人間の年齢に換算すると、2歳を過ぎてから小型犬・中型犬は1年に4歳ずつ、大型犬は7歳ずつ進みます。シニアに入る年齢も違い、獣医師の団体の目安では、小型犬で8〜11歳、中型犬で8〜10歳、大型犬で8〜9歳、超大型犬で6〜7歳です。大きい犬種ほど、早くシニアの時期を迎えます。

Q8歳の犬は、人間でいうと何歳ですか?もうシニアですか?

環境省の早見表では、8歳は小型犬・中型犬で人の48歳、大型犬で61歳にあたります。シニアに入る年齢の目安は、小型犬で8〜11歳、大型犬で8〜9歳なので、小さい子ならまだ成犬のままのことも多い年齢です。年齢だけで決めず、その子の様子を見て、年齢に合わせて変えたほうがいいことがあるか、かかりつけの獣医師に聞いてみると安心です。

Q子犬は、人間でいうと何歳くらいですか?

環境省の早見表では、1歳は小型犬・中型犬で人の15歳、大型犬で12歳にあたります。2020年のDNAの研究では、生後8週ごろの子犬は人の生後9か月ごろにあたり、どちらも乳歯が生えてくる時期だとされています。子犬の1年は、人の十数年分を一気に進む1年です。

Q「7歳からシニア」と聞きました。本当ですか?

ひとつの目安ですが、すべての犬にあてはまるわけではありません。獣医師の指針では、シニアが始まる年齢を一律には決めていません。獣医師の団体の目安では、体の大きさで入る年齢が変わり、小型犬なら8〜11歳、超大型犬なら6〜7歳です。年齢に合わせて何か変えたほうがいいことはあるか、かかりつけの獣医師に聞いてみてください。

Qシニアになったら、まず何をすればいいですか?

まずは健康診断の間隔を、少なくとも半年に1回にすることです。犬の半年は人の2年ほどにあたるので、元気そうに見えても、そのあいだに体が変わっていることがあります。家では、床や階段のすべり止め、ぶつかりそうなものを床から片づけること、耳が遠くなってきたら声をかけてから触ることから始めるのがおすすめです。

Qシニア用のフードは、成犬用と何が違うのですか?

「シニア用」の中身に決まった形はなく、メーカーごとに工夫が違います。多いのは、関節のための成分や、脂肪酸、ビタミンを足していることです。カロリーは、この記事で比べた国内の商品では成犬用とほとんど変わらず、シニア用のほうが高いものもありました。「シニア用は軽い」と思って量を増やすと、カロリーをとりすぎることがあります。たんぱく質を減らした商品もありますが、健康なシニア犬では、むしろ多めに必要かもしれないという研究もあります。替えるかどうかは年齢だけで決めず、体型や運動量を見て、かかりつけの獣医師に相談してください。替えるときは、いまのフードに少しずつ混ぜて、1〜2週間かけて切り替えます。

📌 まとめ

  • 犬は1年に7歳ずつ年をとるわけではありません。最初の1〜2年で一気に大人になり、そのあとの進み方は体の大きさで変わります
  • 環境省の早見表では、小型犬・中型犬は1歳で15歳、2歳で24歳です。そのあとは1年に4歳ずつ進みます。大型犬は2歳で19歳、そのあとは1年に7歳ずつです
  • サイトで数字が違うのは、計算のしかたが違うからです。どの方法も、おおよその目安です
  • 獣医師は、人の年齢に置きかえるより、ライフステージで見ています。シニアの入り口は、小型犬で8〜11歳、超大型犬で6〜7歳と、体の大きさで変わります
  • シニアの健康診断は少なくとも半年に1回です。犬の半年は、人の2年ほどにあたります
  • シニアの入り口が近づいたら、床にすべり止めを敷く、ぶつかりそうなものを床から片づける、触る前に声をかけるといったことから始めるのがおすすめです

📚 出典・参考

この記事は一般的な情報をまとめたもので、獣医師の診断に代わるものではありません。年齢に合わせて変えたほうがいいことや、健康診断の間隔は、かかりつけの動物病院に相談してください。

Osanpo編集部の犬、源
著者
Osanpo編集部
相棒は源(ボストンテリア・8歳)
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