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ベッドの上で、ベージュの毛布を頭からかぶってくるまっているパグ
Winter Indoor暮らしコラム

犬の寒さ対策室内の温度とこたつ・湯たんぽの注意点

Osanpo編集部公開 2026.10.29
★ 保存版読了 8分

寒くなってくると、犬も寒さを感じます。ただ、どのくらい寒さに強いかは、被毛や体の大きさ、年齢、健康状態によって一頭ずつ違います。同じ部屋にいても、平気な子もいれば、毛布にもぐりこんで出てこない子もいます。

この記事では、部屋の温度と湿度、寝床の置き場所、こたつや湯たんぽなど暖房器具の使い方、留守番のときやお散歩の前後に気をつけたいことをまとめました。暖房器具は、犬が心地よく感じる程度の温かさでも、長く触れていると、気づかないうちに低温やけどになることがあります。暖めるだけでなく、暖めすぎないことも大切です。

🥶 犬が寒がっているサインと、寒さに弱い犬

うすい水色の布の上で、体をくるりと丸めて眠る茶色い毛の長い犬

寒がっているときの様子

  • 体を丸めて、小さくなっています
  • 小刻みに震えています
  • 元気や食欲が落ちています
  • 呼吸が浅くなっています

こんな様子が見えたら、部屋の温度や寝床を見直すタイミングです。震えが長く続くときは、寒さだけでなく体調がよくないこともあります(7章)。

寒さに弱い犬

こんな犬 / 寒さに弱い理由

子犬
体が成長している途中で、被毛や体脂肪がまだ十分ではありません
シニア犬
年齢とともに、体温を調節するはたらきが弱くなります
小型犬
体が小さいぶん、体にためておける熱が少なくなります
毛の短い犬(フレンチ・ブルドッグなど)
寒さから体を守る被毛が少なく、早く冷えます
持病のある犬
糖尿病・心臓病・腎臓病・ホルモンの病気があると、体温の調節が難しくなることがあります

毛が長い犬や、被毛の厚い犬は、寒さに強い傾向があります。それでも寒さの影響を受けないわけではないので、寒そうにしていないか、様子を見てあげましょう。

🌡️ 冬の室温と湿度の目安

冬の室温と湿度の目安は、出典によって少し幅があります。どちらも「このくらいを目安に」という数字なので、温度計を見ながら、犬の様子に合わせて調整してみてください。

だれの目安 / 室温・湿度

獣医師の解説
室温20〜22℃、湿度40〜60%。室温が15℃を下回ると、体調への悪影響が心配されます
動物病院のコラム
室温18〜25℃くらい、湿度50〜60%。犬の特徴に合わせた調整が必要です

温度計は犬のいる高さに

部屋の温度は、高さや場所によって違うことがあります。エアコンの設定温度どおりとは限らず、場所によっては思ったより暑くなっていることもあります。温度計は、犬がいる床の近くに置いて確かめると安心です。

暖房をつけたら、湿度も見る

暖房をつけると、部屋の空気は乾きます。冬の乾燥は脱水を進めるとされているので、加湿器などで湿度も保つようにしましょう。暖めすぎも脱水のもとになるため、部屋が暑くなりすぎていないかも、ときどき確かめておくといいですね。

🛏️ 寝床とケージの置き場所

日の差しこむ寝床で、やわらかい毛布にくるまって眠る柴犬

窓際やドアの近くは、外の冷たい空気が入りこみやすい場所です。ふだんそこに寝床やケージを置いているなら、室温が安定した暖かい場所に移してあげましょう。

冬の部屋の図。暖かい空気は天井の近くにたまり、窓とドアのすき間から冷たい空気が入ってくる。寝床は窓とドアから離し、ベッドの下にマットを敷いて、温度計は犬のいる床の近くに置く
  • 床から伝わる冷えを防ぐには、ベッドの下にマットやカーペットを敷くのが手軽です
  • 子犬やシニア犬、毛の短い小型犬は、暖かいベッドやソファの上で過ごせるように、家具の置き方を見直してみてください
  • 暑いと感じたら自分で場所を変えられるように、寝る場所を何か所か用意し、ほかの部屋への通り道も開けておきます

関節の病気がある犬は、寒くて湿った時期に暖かくして、寝床にクッションを足すと楽に過ごせることがあります。

🔥 こたつ・湯たんぽ・ホットカーペットなど暖房器具の注意

低温やけどに気をつける

低温やけどは、あたたかいと感じる程度の熱(約40〜50℃)に長く触れて起こるやけどです。心地よい温かさなので痛みを感じにくく、同じ姿勢で眠り続けているうちに、気づかないうちに体の深いところまでやけどすることがあります。犬の低温やけどは、ペット用ヒーターや湯たんぽ、こたつ、電気毛布、ホットカーペットが原因になることが多いとされています。

犬は全身が毛でおおわれているので、皮膚の変化が見えにくく、やけどに気づくのが遅れることがあります。低温やけどは犬自身も熱さに気づきにくいので、暖房器具は長い時間使わず、使うときは目を離さないのが基本です。自分で歩くのが難しい犬や子犬は、同じところが温められ続けないよう、2〜3時間おきに寝返りをさせるとよいとされています。低温やけどの症状は、7章にまとめています。

器具ごとの使い方

暖房器具の使い方の図。1 こたつは出入りできるすき間を。2 湯たんぽはタオルで包む。3 ホットカーペットは毛布を1枚はさむ。4 ストーブは囲いで近づけない

器具 / 気をつけたいこと

エアコン
部屋全体を暖めるので、体の一部だけが熱くなる心配が少ない器具です。乾燥しやすいので、湿度もあわせて見ておきます
ホットカーペット・電気毛布
直接寝かせず、毛布などを1枚はさみます。タイマーを使い、暑すぎるときに移れるよう、敷いていない場所も残しておきます
こたつ
中は高温で乾燥し、40℃近くになることもあります。長い時間入りっぱなしにならないようにします。出入りできるすき間を作り、中の温度も確かめておきます
湯たんぽ
低温やけどの原因になりやすい器具です。直接触れないようにタオルや毛布で包み、体の同じところに長く当たらないようにします
ストーブ・ファンヒーター
さわってやけどをしたり、ぶつかって倒して火事につながったりすることがあります。囲いを置いて近づけないようにし、まわりには燃えやすいものや犬が気になるものを置かないようにします
蒸気が出る加湿器
蒸気でやけどをすることがあります。犬が近づかないようにしておくと安心です

電気コードを噛まないように

冬は、こたつやホットカーペットのコードが床をはうことが増えます。とくに子犬はコードを噛みやすく、口の中をやけどしたり、感電したりすることがあります。コードは犬の届かないところにまとめるか、コードカバーで覆っておきます。

⚠ コードを噛んで感電したかもしれないときは、元気そうに見えても、すぐに動物病院に電話してください。あとから具合が悪くなることがあります。息が苦しそう、口の中にやけどのような傷がある、といった様子があれば、なおさらです。

🌙 留守番のとき・目を離すとき

留守番のときや目を離すときは、犬が暖房器具のそばで眠りこんでいても、すぐには気づけません。そのため、ホットカーペットやこたつ、湯たんぽは使わずに、エアコンで部屋ごと暖めて、毛布で温かくしてあげるのがおすすめです。

  • 使っていない暖房器具は、スイッチを切ってプラグを抜いておきます
  • 長く留守にするときは、部屋が暑くなりすぎないよう、エアコンの温度を高くしすぎないようにしましょう
  • 水をいつでも飲めるように、暖かい部屋に水飲み場を用意します。何か所かに置けると、なおいいですね
  • 3章と同じく、暑くなったときに移れるよう、ほかの部屋への通り道は開けておきます

冬は、大雪などで停電することもあります。少なくとも5日分のフードと水、薬を用意しておくと、いざというときに慌てずにすみます。

🐾 お散歩の前後に気をつけたいこと

雪の積もった庭で、グレーのセーターを着て立つボストン・テリア

暖かい部屋から寒い外に出るお散歩も、冬は少しだけ準備をしてあげたい時間です。とても寒い日は、犬にとっても人にとっても負担が大きいので、いつもより短めにしても大丈夫です。

  • 毛の短い犬や寒さを嫌がる犬には、セーターや犬用のコートを着せるのもひとつです
  • 濡れた服はかえって体を冷やすので、雨や雪で濡れたら乾いた服に着替えさせます
  • 関節の病気がある犬やシニア犬は、雪や凍った道で滑ったり転んだりしやすいことがあります。足元に気をつけて歩いてあげたいところです
  • 肉球にひび割れや出血がないか、ときどき見ておきましょう

雪の多い地域では、道にまかれた融雪剤が足やお腹につくことがあります。犬がなめると具合が悪くなることがあるので、帰ったら足先や脚、お腹を拭くか洗うといいでしょう。肉球のお手入れは、肉球ケアの記事にまとめています。

🏥 動物病院に相談したいとき

こんなとき / すること

寒い場所に長くいたあと、ぐったりして動きがにぶい・呼吸が浅い・倒れる
体が冷えきっているかもしれません。すぐに動物病院に電話してください
電気コードを噛んで、感電したかもしれない
元気そうに見えても、すぐに動物病院に電話してください(4章)
同じ場所をしきりになめる・一部だけ毛が抜けている・さわると嫌がる・皮膚が赤い・水ぶくれがある
低温やけどかもしれません。見た目より深いところまで傷んでいることがあるので、患部を水で冷やしてから、早めに動物病院を受診してください
暖房の効いた部屋で、ハァハァしている・息が速い・ぐったりしている
暖めすぎかもしれません。暖房を切って涼しい部屋に移し、急に冷やしすぎないようにします。ぐったりしている・吐く・よくならないときは、できるだけ早く動物病院を受診してください
震えが長く続く
寒さ以外の体調不良のこともあります。動物病院に相談してください

体が冷えきっているかどうかは、震えだけでは見分けられないとされています。震えていなくても、ぐったりしている、呼吸が浅いといった様子があれば、上の表のとおりに動いてください。

🐶 番外編:編集部の源の冬

編集部の源(ボストン・テリア)が、冬をどう過ごしているかを紹介します。

ファンヒーターの前に座りこむ

白いファンヒーターのすぐ前の床に、ボストン・テリアの源が背中を丸めて座っている後ろ姿
ファンヒーターの横に座った源が、首をひねってこちらを振り返っている

源は、ファンヒーターの前が暖かい場所だと分かっていて、冬になるとよくその前に座りこんでいます。ヒーターに向かって丸まった、哀愁ただよう背中に思わず笑ってしまうのが、毎年の冬です。ただ、目を離すと、温風の吹き出し口にくっついていることもあるので、家族が気をつけて見守っています。

実は、源の家ではヒーターのまわりに囲いを置いていません。この記事を書きながら、ペット用の囲いがあることを知りました。今年の冬は、囲いを置くことを考えています。

こたつは自分で出たり入ったり

チェック柄のこたつ布団の下から、源が目のあたりだけをのぞかせている
チェック柄のこたつ布団の端から、源の黒い後ろ足が2本だけ出ている

こたつには、源が自分で入っていきます。暑くなると自分で出てきて、また入って、と出たり入ったりしながら温度を調整しています。足だけ出していることもあります。

ただ、源もシニア期にさしかかり、最近は眠りが深く、眠る時間も長くなってきました。低温やけどは、同じ姿勢で眠り続けているうちに起こることが多いとされています(4章)。自分で出てこられるから大丈夫、と源の感覚を信用しすぎないようにしています。

💬 よくある質問

Q冬の室温は何度くらいにすればいい?

獣医師の解説では室温20〜22℃・湿度40〜60%、動物病院のコラムでは室温18〜25℃くらい・湿度50〜60%が目安とされています。部屋の中でも高さや場所によって温度が違うので、温度計は犬のいる床の近くに置いて確かめるといいでしょう。数字はあくまで目安なので、犬の様子を見ながら調整してみてください。

Q寒さに強い犬もいる?

毛が長い犬や被毛の厚い犬は、寒さに強い傾向があります。ただ、それでも寒さの影響を受けないわけではありません。反対に、子犬やシニア犬、小型犬、毛の短い犬、持病のある犬は寒さに弱いとされています。同じ犬種でも一頭ずつ違うので、その子の様子に合わせて考えることが大切です。

Q冬、暖房なしでも大丈夫?

室温が15℃を下回ると、体調への悪影響が心配されます。とくに子犬やシニア犬、小型犬、毛の短い犬は寒さに弱いので、部屋の温度を見て、寒いときは暖房で暖めてあげましょう。体を丸めている、震えているといった様子も、暖房を使うかどうかの目安になります。

Q犬をこたつに入れても大丈夫?

こたつの中は高温で乾燥し、40℃近くになることもあります。長い時間入りっぱなしになると、低温やけどや脱水につながることがあります。入れるときは、出入りできるすき間を作り、ときどき中の温度を確かめるといいでしょう。留守番のときや目を離すときは、こたつは使わずに、エアコンで部屋ごと暖めるのがおすすめです。

Q湯たんぽやホットカーペットは使っていい?

使えますが、低温やけどに気をつけてください。心地よい温かさ(約40〜50℃)でも、長く触れていると、気づかないうちに体の深いところまでやけどすることがあります。犬自身も熱さに気づきにくいので、長い時間使わず、使うときは目を離さないのが基本です。ホットカーペットには毛布などを1枚はさみ、タイマーを使います。留守番のときや目を離すときは、エアコンと毛布で暖めるようにしましょう。

📚 出典・参考

この記事は一般的な情報をまとめたもので、獣医師の診断・治療に代わるものではありません。愛犬の様子がいつもと違うときは、動物病院に相談してください。

Osanpo編集部の犬、源
著者
相棒は源(ボストンテリア・8歳)編集方針
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